先日、シンガポールにある日本の100円ショップに行ってきました オーチャードMRT(地下鉄)駅から2駅のドービーゴートの駅の真上にあるショッピングセンター・プラザシンガプーラに入っている日本のDAISOというお店です。

日本のDAISOのお店にいらした方は良くわかると思いますが、文具、洗剤、収納小物、衣類、化粧品、洗面用品、ガーデニングやペット用品まで、ありとあらゆる物が見つかるお店です。懐かしい日本のお菓子や調味料も揃っています。 ここでは100円ではなく2シンガポールドル(160円ぐらい)均一。一部除外品もあるようですが、9割以上がその値段で売られています。 

私がシンガポールで働き始めた1996年ごろは、シンガポールはまだ外国、それもアジア、という感じでした。 欧米の化粧品などは一流ブランドが日本より安く買えましたが、日本ならではのちょっとした生活小物類(油取り紙、収納便利グッズ、キッチン用品など)が手に入らず、日本へ帰国するたびに100円ショップで買い込んできたものでした。 ドアストッパーや消臭剤、粘着ロールの衣服クリーナーなど、親に「何でこんなものばかり買い込んでいくの?」と不思議がられたものですが、こうした「あれば便利」というグッズが乏しかったのです。

それが、今はなんと日本のその辺の100円ショップより品揃えがありそうなシンガポールのDAISO。表示も日本語のままですし、店員さんは「いらっしゃいませ〜」「ありがとございました〜」と、一瞬ここは日本かと思うほど。

シンガポールに住み始めた頃はどこか肩に力が入っていて、自分をローカル化することに必死でした。ローカルフードを食べ、ローカルTV番組を観て・・・ でも、数年経って感じたのは自分はやはり日本人。和食が恋しくもなれば日本のドラマもTVで観たい。ファッション雑誌はどうしても紀伊国屋へ行って日本の雑誌を買ってしまう。日本人の生活スタイルを引き摺って暮らすことに戸惑いがあった時期もありました。でも、今はこれでいいんだ、と割り切っています。

シンガポールは東西文化が混在している国際都市。それぞれのルーツを意識しながら、マイペースで無理なく生活していける場所です。 3食ローカルフードでもよし、朝はご飯に味噌汁、昼はローカルフードを食べ、夜はワインを楽しみながらイタリアンでもいいし、居酒屋で焼き鳥とサワーで一杯やっても良い。ここはどんな国籍、人種でも受け入れてくれる国際都市なのだから。

紀伊国屋では日本の本や雑誌がほとんど買えるし、日本の番組はケーブルTVやインターネットで観られます。日系スーパーに行けば日本のスーパーと変わらない品揃えで純和食も作れます。シンガポールスタイルで暮らすことに疲れたら、ちょっと日本人に戻ってみればよいのです。

自分のルーツを否定せずに無理せず暮らすこと。
これが海外生活を長続きさせるコツなのではないかと思います。


それにしても常夏のシンガポールでホッカイロは需要があるんだろうか?
日本語表示ばかりのDAISOで勘を頼りにたくましく買い物をしているシンガポール人。
う〜ん、華僑のサバイバル能力はやはりスゴイと脱帽でした。



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