秋から冬にかけて日本に滞在する楽しみは、私の場合はマニアックなことにフィギュアスケートをテレビで観戦できることです。

フィギュアスケートを観始めたのは今から25年以上も前のインスブルック五輪あたりから。今のように民放各社がゴールデンタイムに世界各地の大会を放映してくれるなんて夢のまた夢。当時は誰も見そうもない土曜日の午後にNHK教育あたりが細々と放映してくれ、日本選手が一人も出ていない大会をマニアックに食い入るように見ていたものでした。

それはさておき、昨年から今年にかけて絶対的な強さを誇る浅田真央選手
先日のグランプリファイナルではショートプログラムで最終滑走者6名中5位に落ちながらも、フリーでは一発逆転のダントツ1位。ショートの出来が影響して総合では2位にとどまりましたが、「できることはやった」と言いたげなさわやかな笑顔で表彰台に上りました。

安藤、中野、村主と実力派選手が並ぶ、層の厚い日本女子シングル。
本番一発勝負で結果が決まる競技だけに、集中力、精神力の強さが試されます。
練習通りのことが本番で出来れば、誰でも優勝できるぐらいの高得点を出せるのでしょうが、それができないから難しい。

浅田真央選手のスゴイところは、正々堂々と「有言実行」をしてしまうところ。不出来だった演技の後では素直にそれを認め、「でも、明日、一つ一つの演技を大切にやっていけば勝てると思うので」という徹底したポジティブ志向。

「練習してきたことをちゃんとやれば勝てる」と言えるだけの自分を信じる力の強さ。

あれだけ注目されていれば、「こんなこと言って出来なかったらバッシングされる」と躊躇するのが普通なのに、真央選手の場合は、「出来なかったら次でできるように頑張ればいい」と、決して自己否定に繋げないことなのです。

自分を信じることは勇気がいることだと思います。
信じる根拠は?と訊かれたら、誰でも口ごもるのではないでしょうか。
でも自分にすら信じてもらえない人間を他人が信じるわけがないのですから、根拠もなにも問わずに「自分を信じてみる」こともパワーになっていくのだと思います。

成功するには「成功した自分」を頭の中に描けないと難しいと言います。
真央選手のように、「今日はイマイチだったけど、明日、パーフェクトな演技をして200点を出して優勝したいと思います」と、めちゃくちゃ具体的な「成功した自分」をイメージしてみる。どんなに追い詰められても(彼女のグランプリファイナルは6人中5位から巻き返してフリー1位の大逆転)自分を信じること。勝っていく人間に共通しているのはこの点じゃないかと思います。

一言で言えば、躊躇しない強さ。
「もし間違ったら」「もしミスしたら」そんなことを考える余裕があるなら、良い演技をするための集中に使え。真央選手を見ていると「迷いの無さ」を感じるのです。

個人的なファンとしては中野友加里選手の演技が大好きな私ですが、技よりも何よりも、競技者としての精神的な資質に頭ひとつ抜き出ている浅田真央ちゃんの言動・行動からは学ぶことが多いと感じています。

3月の世界選手権、頑張れ!(あぁ、また東京の友人にDVD録画をお願いしなくては。。。)

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