あっという間に新年に入りました。

遅ればせながら、明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

年明けから複数のプロジェクトに追われて忙しい毎日です。
今年は色々と発信する機会を既にいただいており、非常に刺激的な1年となりそうです。

2月には日本の国立大学の海外研修の一環として、シンガポールでグローバルキャリアに関するお話をさせていただきます。

昨年に次いでの2年目で、昨年は比較的シンガポールの概要説明、私個人の起業経験を中心とした話でしたが、今年は更にフォーカスを絞って人間としての国際競争力の高め方、グローバルキャリアを自ら描けるようになるには、という点でお話をさせていただく予定です。

次世代を担う方々とこうした話ができることは、私にとっても良い刺激、励ましになりますね。


また、3月16日(土)には大阪にて開かれる関西ベンチャー学会第12回年次大会にお招きいただき、パネルディスカッション「ローカルからグローバルへ〜グローバルベンチャーへの道〜」のパネリストとして発言させていただく機会を賜りました。

この大会は学会の会員に限定せず一般の方の参加も可能ですので、ご興味のある方は是非ご参加ください。

『関西ベンチャー学会 第12回年次大会ご案内・参加申し込みはここをクリック』

失われた20年ともいわれる長期停滞の根本的な原因の解明と、1980年末の冷戦終結以降の経済グローバル化へ対応した経済産業構造改革の遅れ、近年の国内市場の縮小から海外に活路を見出す戦略。そして、こうした新しい戦略のもとで成功している例は、むしろ大企業よりも中小・ベンチャー企業が多いという事実・・・

こうした中から今後の日本企業の新しい可能性を探るという興味深いテーマです。

アジアビジネスを多く手掛ける(株)ブレインワークスの近藤社長、阪南大学准教授の関先生、(株)ジャパン・ファームプロダクツの阿古社長とともに、唯一海外からの出席者として参加させていただきます。

思えば、プラザ合意後の急激な円高を受けて日本企業は海外に製造拠点をシフトしました。
かつては安い人件費を求めてアジアに進出した企業も、アジア市場の急速な成長、個人消費力の向上を受けて、単に「アジアで作って欧米で売る」モデルから「アジアで作ってアジアで売る」モデルへ切り替える時代になっています。 そうなると短期的なベストプラクティスを求めての進出ではなく、中長期的に現地に根付いた経営が求められるようになってきます。

プラザ合意の1985年、私はまだ経済学部に籍を置く大学生でした。
あれから30年弱が過ぎようとしている今、アジア市場に対する日本企業の在り方も変わりました。
同時に、最近の領土問題に端を発した中国での暴動、今週はアルジェリアでの邦人殺害事件など、海外事業にまつわるリスクは改めて認識されてはいますが、それでもこの潮の流れは誰にも止められないと思います。

であれば、海外、アジアに「勝ちを取りに行くにはどうするべきか?」。

私がシンガポールに暮らした過去17年間に、アジア通貨危機、SARS、リーマンショックと三度の大きな経済危機が発生し、そのたびに倒れる企業、生き延びる企業、危機を糧にしてのし上がる企業を見てまいりました。

海外からのパネリストならではの視点を持って、学会に貢献できればと願っております。

ご興味を持たれた皆様、では、会場でお会いしましょう!