国際都市シンガポールで暮らすコンサルタントの異文化日記

アジアの玄関シンガポールに暮らして20年余。 海外就職→転職→日本(逆)駐在の波乱万丈を乗り越えてシンガポールに経営コンサルティング会社を設立。 異文化というAWAYでの戦いを日々楽しんでいる日本人女性経営者の異文化日記です。

明けましておめでとうございます。

いよいよ2010年の幕開けです。
皆様、昨年中は応援ありがとうございました。

なかなか頻繁にブログ更新できませんでしたが、それでも遠く北米や欧州からメールをいただくこともあり、改めてインターネットの威力を知るとともに、遠く海外で同じように頑張っていらっしゃる日本人の方々がいらっしゃることを実感し、感謝の思いでいっぱいでした。

さて、今年は我がPRIME SEARCH INTERNATIONALは大きく変わります。
日本からシンガポールへ進出する企業、シンガポールから日本へ進出する企業双方の市場参入プロジェクトを包括的にサポートする新会社・PRIME BUSINESS CONSULTANCY PTE LTD (プライムビジネスコンサルタンシー株式会社)を昨年末に設立し、今後、人材紹介以外の分野でも幅広くコンサルティングをさせていただくことになりました。現在、ホームページ制作中。あと1か月ぐらいで出来上がる予定です。

人材紹介事業については事業免許を新会社名でMinistry of Manpower (人材資源省)に申請し、それが取得できてから現行免許を消滅させ事業を移管する方法を取りますので、まだしばらくはPRIME SEARCH INTERNATIONALの名前で人材紹介業を行うことになりますが、数か月のうちには新会社へこの事業も統合し、進出検討、市場参入、会社設立、人材獲得という一連の流れをワンストップでご提供させていただく予定です。

PRIME SEARCH INTERNATIONALの設立自体は2006年11月なのですが、2007年中は日本とシンガポールを往復してヘッドハンティングの案件に取り組んでおりましたので、完全にシンガポールに居を戻してビジネスを始めたのは2008年1月からのことでした。

そこから2年。あっという間の2年間でしたね。
その間にはリーマンショックによる不況もありましたし、想定外の厳しい状況も経験しました。

未熟な経営者に温かい励まし、時には厳しいアドバイスを下さったクライアント様、先輩ビジネスマンの方々、面接でお会いするたびに13年前の自分のシンガポール就職時を思い出させて下さった求職者の方々、そして遠く離れたシンガポールで単身起業するという暴挙に出た娘に、文句も言わず常に温かく見守ってくれた日本の両親に感謝したいと思います。

私には、それこそTVシリーズ"SEX & THE CITY”に出てくる4人組のような女性の友人たちがシンガポールにいるのですが、その彼女たちにも心からありがとうを言いたいです。私が素の自分に戻って思いきり笑い合える、かれこれ10年以上付き合っている仲間たちです。

そうそう、私の最愛のパートナー、Ron君にも感謝!
ちなみに、彼は「四足、尻尾つき」の愛しい同居人でございます。^^!
時として人間以上に私の感情を読み取り、嬉しい時にも悲しい時にも常に余計なことは言わずに(あたりまえ?)そっとそばに寄り添ってくれていた大切な家族です。

新年の抱負などという大それたものはありませんが、今年もコツコツと真面目かつ楽しく夢を追っていきたいと思います。

そして2010年が皆様にとりましても実り多い1年となりますことをお祈りいたします。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

2009_06290011


Prime Business Consultancy Pte Ltd
Prime Search International
川村 千秋



ご無沙汰しております

皆さま、ご無沙汰しておりました。
なんと8月からこのブログを更新していなかったのですね!

実は「シンガポール・ビジネス・コミュニティ」なるSNSではもうひとつブログを書いておりまして、そちらの「裏ブログ」は結構頻繁に更新しておりました。この「表ブログ(?)」と両方更新するのはなかなか骨が折れたので・・・でも、トピックによっては両者をシンクロしていこうと思います。

これだけお留守していたのに今でもアクセスして下さっていた方々、ありがとうございました。川村は元気でやっておりますのでご安心ください。

さてさて・・・その早速第一弾。
11月3日にシンガポール・ビジネス・コミュニティのサイトに掲載したブログです。

★Power Lunch by Harper's Bazaar★

先日、ファッション雑誌のHarper's BAZAARから Power Lunchなるものにご招待いただきました。

かなり前ですが、この雑誌がシンガポールで働く女性たちのクラブ、Harper's BAZAAR Executive Clubを作った際に私は登録していたらしいのです(既に記憶の彼方でしたが)。

その名簿をもとに20人ほどが呼ばれ、それぞれが1名まで友人を同伴してよいとのことでしたので、約40人弱がホテルThe Scarletのフレンチレストランに集まったのでした。

投資銀行のアナリスト、弁護士、広告代理店、フリーランスのマーケティングアドバイザー、NPO団体勤務、教育関係者などなど。

ブッフェなのかなぁと思っていたのですが、着席のフルコースでしたので周囲の方々とゆっくりお話しすることができました。

こうした機会のたびに思うことですが、シンガポールは女性の生き方が多彩ですね。集まった大半が結婚して子供もいて、そうしながらもキャリアをしっかり積んでいる。

勿論、結婚、出産、ご主人の転勤に同伴するなど女性の人生はライフステージごとに大きく変化します。でも、出会った女性の多くがそれを柔軟に受け止め、二者択一での結論を求めていない。

メイドさんを雇えたり、東京などに比べれば通勤時間が短いことなど環境の違いも大きな理由だと思いますが、根本的にライフステージごとの変化を受け止める柔軟性、女性として多分男性よりもちょっぴり人生の選択肢の多いことを素直に喜んで、明るく楽しく欲張りをしているように思えます。

そして皆、年齢より若い!
勿論、容姿は歳とともに衰えますが、女を捨ててない!キャメロン・ディアスではなくキャサリン・ゼタ・ジョーンズの魅力(ちょっと褒めすぎ?)。

日本の社会で長く仕事をしていると、つい女性は不利だと一方的に社会に思わされてそう錯覚しがちだけど、キャリアトラックとマミートラックの間を自在に動いて、他人と自分を比較せずにマイペースで自分の幸せの基準を時間をかけて構築していく生き方って素敵だなと思うのです。

子供に手がかかってキャリアがスローダウンしても、子供のいる幸せを受け止めて「隣の芝生」を見ない。子供が育った頃にはまたキャリアトラックに戻ってバリバリ働く。

日本の世の中を女性目線で見ると常に時代のアイコンがいて、どの雑誌もその人を憧れのモデルとしてフィーチャーしがち。でも、自分の生き方なんてモデルはないから。

誰かと比較するより自分が幸せであればいい。
それには自分なりの納得づくの幸せの基準ができていなければ、いつまでも他人の視線や自分の年齢に急かされるような生き方しかできないのでは。

自分は自分。他人は他人。
それぞれの価値観や生き方があるから。
それを認め合うことが本当の自立の第一歩じゃないかな。

だって、キャリアだ自立だと叫びながら、いつまでも何が自分にとって幸せなんだかわからずに他人と比べて妙な焦燥感に浸っていることってあるもの。

お土産はHarper's BAZZARらしくファッション&ビューティ関係グッズがぎっしり。女であることって単純にいいよね!

ここで知り合った数名と今度ゆっくり会おうねと約束してホテルを後にしました。

I love being a woman...
昔、マックスファクターのコピーにそんなのがあったっけ。

う〜ん、生まれ変わってもオンナでいたいぞ。

(以上)

表ブログと裏ブログ。
裏ではちょっぴりプライベートな話題を。
表ではこれまで通り、シンガポールの生活情報や仕事の中での発見などを綴ってまいりたいと思います。

では、また今度は近いうちに・・・

シンガポールではもう市街地のクリスマスデコレーションが始まっています。

オフィス移転!

前回のブログ更新からなんと1ヶ月も経ってしまいました。

7月は多忙でしたね・・・前回ご紹介したインターナショナルVIPクラブのセミナーが7月7日に開催され、40名を越す方々がお見えになりました。アジアエックスさん、J-PLUSさん、NNAさんなど当地のメディアにも紹介され、まずは大成功でした。ご来場下さった方々、ご協力をいただきました方々、本当にありがとうございました。

セミナーが終わったと思ったら、直後にいくつかまとめてプロジェクトが入ってきて、それに追われていたらあっという間に20日過ぎ。

7月末はオフィスの移転をしなくてはならなかったんですよ〜!

開業以来、テナントとしてお世話になっていたサービスオフィスが7月末で閉鎖になることから、次の場所を探さなくてはなりませんでした。6月ぐらいから入居先候補は調べていたのですが、いざ契約となるとお願いしたいリクエストがたくさん出てきて交渉に時間がかかってしまいました。

それでも一番わがままを聞いて下さったPARK AVENUE @ UE Squareに入居が決まり、7月最後の週に一気に荷物をまとめてお引越し!

MRT駅からのアクセスが以前ほどは良くないのですが環境は良好です。
ランチタイムの混雑がない、通勤時の渋滞がない、駐車場がビル内にあるなど、結構快適です。

8月3日より下記の住所で業務再開いたしました。
移転当日に綺麗なお花を届けてくださった皆様、この場を借りて改めて御礼申し上げます。

PRIME SEARCH INTERNATIONAL
81 CLEMENCEAU AVENUE, #04-15/16 UE SQUARE
SINGAPORE 239917


今年後半から来年にかけて新規ビジネスも立ち上げる予定です。
エグゼクティブサーチとのシナジー効果が期待できる分野です。
気持ちを新たに頑張りますので今後ともよろしくお願いいたします。

公開セミナーのご案内

さて、既に15日発行のAsiaX誌でもご紹介いただいておりますが、私が事務局を務めるインターナショナルVIPクラブシンガポール主催の第一回目の公開セミナーがございます。

☆テーマは
経済危機渦中にある日本企業に求められる真のグローバリズム」

☆スピーカーは
日本の経団連にあたるシンガポール・ビジネス・フェデレーション(SBF)のCEOであるテン・テンダー(Teng Theng Dar)氏。 

中東オマーン国のシンガポール大使であると同時に、本年度、APEC開催国となるシンガポールを代表して議長も務めることになっている方です。

早稲田大学卒業後、初の外国人社員として(株)花王本社に入社して13年間勤務。

その間、インドネシア、マレーシア、フィリピンに駐在し、その後はオーストラリア企業の初のアジア出身CEOとして活躍する反面、その過程には数度にわたる失業も経験されたというまさに山あり谷ありの人生を歩まれた人間味あふれる方であります。

今回は演題の講演に続いて対談形式で同氏の話題豊富な人生についてのお話を伺います。

対談は僭越ながら川村が対談相手を務めさせていただきます。
(黒柳徹子さんの「徹子の部屋」(⌒∇⌒)をイメージしておりますが、どうなることでしょう・・・)

テンさんの、逆境にあっても夢とVisionを持ち続けるエネルギーの秘訣を聞き出したいと思っております。

テンさんとは1年半ほど前から定期的な勉強会でお会いしておりますが、とにかく明るくエネルギッシュな方。ご多忙なお立場であるにも関わらず常に相手を助けようとされる誠実で真摯な姿勢には学ばされます。

そしてネイティブ並みの日本語に加え、日本人顔負けの駄洒落やオヤジギャグw(゚o゚)w (これが暑いシンガポールにあって冷え冷えとしたギャクなんです・・・)も連発される気さくなお人柄でもあります。


☆日時および会場

開催日: 2009年7月7日(火)
開場時間: 14:30
開演時間: 15:00〜17:00
会場: 日本人会ホール
会費: 30ドル(当日、会場にてお支払い下さい)
☆コーヒー&軽食つきです。セミナー後、ご歓談ください☆

アジアエックスのイベントサイトよりお申込みいただけます。

☆申込メールには必ず事務局から返信を差し上げます。
送信後3日以内に返信がない場合はお問い合わせください。


どなたでもご参加いただけるセミナーです。
お知り合いの方でご興味ある方がいらしゃいましたら、ぜひ、お誘いくださいね。

では、皆様、会場で!

「徹子」よりヾ(=^▽^=)ノ

返事が・・・ない

日常生活に不可欠になっているメールですが、最近ふと気になることがあります。

仕事がら日本をはじめ様々な国の日本人からメールをいただきます。
13年もシンガポールに暮らしていればこのくらいわかるだろう、という程度のものから、ちょっとした下調べをしないとお答えできない問い合わせまで。

「なぜ私に質問するのかなぁ・・・」と思える問い合わせもありますが、わからない時もそれなりに調べる方法を提案したり、ちょっとした電話でわかることならやって差し上げています。

ただ気になるのは・・・その半分ぐらいがお返事をお送りした後、何の音沙汰もないのです。

別に仰々しいお礼状が欲しいわけでもありませんが、メールは必ず届いたかどうかこちらではわかりようがないもの。添付ファイルなどがあった場合は、相手方のセキュリティプログラムで自動的に削除されてしまったりもしますからね。

そして、やはりお返事した者としては無事に届いてお読みいただけたかどうかを知りたいものです。

それが・・・返事がない。

訊きたいことを訊いて問題解決してしまったんだからもういいや、とういことなのでしょうか。
その方から見れば「自分がメールを送った」→「返事が来た」→「完了」なのでしょうが、こちらは「完了」していないわけです。

よくある問い合わせ例としては:

★シンガポールの生活全般のこと(できるだけお答えしますが、まずはウェブサイト検索されたらどうでしょうか。日本語でもいくらでもありますよね)

★こういうビジネスはシンガポールで流行るか?(プロに市場調査を依頼したらどうでしょうね。主観でしかお答えできませんし、個人の主観をベースに事業構築なんて危険すぎます)

★○○が備わっているコンドミニアムはないのか?(知っている限りでお答えしましたが・・)

★弁護士費用を知りたいのだが英語ができないので・・・(たどたどしくてもいいから自分でメールを送って問い合わせてみてください)

★会社を作りたいので方法を教えてください(私はACRAのサイトを必死に読んで勉強したものですが・・・事業を自分でやろうという人が最初から人頼みでいいんですかね)

★ヘッドハンターからメールが来たけど、社内で自分を蹴落とそうとしている同僚の差し金じゃないか?(メールの内容を見て「杞憂です」とお答えしたら逆に気に障ったのでしょうか。ちなみにヘッドハンターは社内ポリティックスの道具にされるような仕事には手を出しませんよ。「島耕作」の読み過ぎなのでは?)

★即座に仕事が欲しいので電話面接だけで採用してくれる会社を紹介してほしい(よほどの事情がない限りちゃんとした会社はそんなことはしません。外国人であるアナタを採用してビザのスポンサーになるんですよ。その人物に直接会って採用を決めたいと思うのは当然です)

★いま日本にいるが今年中に永住権を取りたいのだが・・・(まずこちらで就職して納税実績を作って下さい。シンガポールという国にとって「必要な人」になれなければ永住権は出ません)

★シンガポールとアメリカと就職するにはどちらが良いか?(その人の備えている条件と目的により異なります。そんなこと他人の意見を聞いて決めることでしょうか?)

上記の大半が面識がない、またはなきに等しい方々からの問い合わせだから驚きます。そして大半がこちらからお返事した後、何の連絡もないのです。

ちなみに(  )の中は私の本音。実際にはちゃんと懇切丁寧にできる限りのお返事を差し上げています。

面接の中でアピールポイントとして「コミュニケーション能力」「ネットワーキング力」をあげる方が多いのですが、それは単に「喋りの巧さ」ではないことはご存知の通り。相手のニーズを汲み取り意思疎通を図るところから始まり、相互利益につなげる努力、仮にそこに至らずとも「また協力してあげよう」と思わせる関係の構築能力。それがなければ名刺が何枚あっても「人脈」にはなりませんよね。

ちなみに「人脈」って、いざといった時に相手が利害関係抜きで力になってくれる、そんな関係にある相手を指すと私は考えます。それ以外はただの「知人」。ですから「知人」にはあまりやっかいな事はお願いしないほうが無難です。

少なくとも自分の問い合わせに対して相手が時間と労力を費やして返事を送ってきた場合、数行のお礼メールも送れない人が色々な人の支えて成り立っていく海外生活を送れるのかは甚だ疑問です。

一方で、まだ20代の女性なのにこうしたことがきちんとわかっている方もいます。仮にA子さんとしましょう。

彼女のメールは冗長ではなくしかし丁寧で必要な内容がまとめられており、私との電話面接の日程調整などにも細かい気配りが感じられ、何よりレスポンスが早い。来星して企業面接になりましたが数人の管理職による面接をストレートで突破し、あれよあれよといううちにオファーとなりました。単なる連絡事項であっても、「ご連絡ありがとうございました。お申し出いただいた内容、承りました」と短くても必ず返事を送ってきました。

今は数人を束ねるマネジャーとして、20代でありながらも5千ドルレベルの待遇で働いていらっしゃいます。そんな彼女ですから周りが応援してあげよう、という気持ちになってしまい、知らず知らずのうちにファンが増えて「チームA子」が出来てしまうのです。得な性格?いえいえ、常識と礼儀と気配りのバランスが良いからです。私もそんなファンの一人です。

日本人同士だからつい甘えてあれこれ頼む。
日本人同士だからお礼なんか言わなくても相手はわかってくれている。
それって単なる子供の甘えと同じじゃないかと思います。
外じゃ通用しませんよ。

自立せよ、大人になれ日本人!

たまに、そう叫びたくなる時もある・・・というモノローグでした。

里親募集中!

この週末は“里親募集会”のお手伝いに行きました。

昨年からボランティアとして参加しているAction For Singapore Dogs (ASD)という捨て犬の保護活動をしている非営利団体で里親探しのイベントがあったのです。場所はブキティマ地区のTurf City。市街地からほど近い高級住宅地ブキティマからほんの数分の緑の多いTurf Club Roadに K9 Kultureという犬のための総合施設があります。ここは犬のしつけ教室からデイケアセンター、グルーミング施設、手作りドッグフード店、クリニックなどなど、愛犬家とその犬にとっては何でも揃う場所です。

その一角を借りて、我がASDに保護されているワンコたち約10頭が新しい家族に巡り会うためにやってきました。

本当は成犬になってからでも新しい飼い主には充分なつくものなのですが、やはり子犬の方が里親は見つかりやすい。ということで、この日も大半は生まれて半年未満の子犬を連れて行きました。

畳1畳分ぐらいのサークルを2つ出して子犬たちはASDスタッフ手作りのバンダナを首に巻いて、しかし来場者に愛想をふりまくわけではなく、極めてマイペースで食べて遊んでお水を飲んでオシッコして・・・(ま、子犬とはそういうものです)疲れたらサークルの中ですやすや眠ってしまいます。

最近は不況の影響でメイドを解雇する家が多く、「メイドがいなくなったから飼えない」と無責任にも施設に犬を持ちこむ家庭も増えたとか。そもそも飼う以上、メイド任せにすること自体おかしいと私は思います。犬を育てることはその家の子供にとっては最高の「大人になる訓練」だと思うのです。自分が世話しなければ生きていけないのが家庭犬ですからね。

かく言う私も虐待されていたワンちゃんを引き取り1年になりますが、毎朝暗いうちから散歩に連れて行き、夜はどんなに疲れていても雨が降っていなければまた散歩に連れて行く。出張の時は家庭で預かってくれるドッグシッターさんに預けますからお金もかかります。飼う前は、「疲れて帰宅した時、足元にまとわりついてきたらイヤだな」と思ったこともありましたが、なんのなんの・・・尻尾を振って出迎えてくれる姿を見るだけで一日の疲れなど吹き飛んで「さぁ〜、お散歩いこうねぇ〜!」などと浮足立ってしまうのです。

ただ、言葉が通じない相手ですから忍耐も培われます。明け方、ベッドにもぐりこんできておネショをされた時は、朝の4時にシーツを洗濯する破目になり・・・「こいつぅ〜」と思い切りお尻をたたこうとする直前で、「いけない、いけない、この子は何を叱られているのかわかっていないのだから」と気を取り直したことが何度もありました。

人間の子供の子育てと一緒にしたら世のお母様方に叱られそうですが、意志疎通の充分でない相手に忍耐を持って教えていかなければならない点は同じではないでしょうか。子供のいない私にとっては、それはひとつの人間修行だったように思います。

つまり犬と暮らすことは楽しいことばかりじゃない。それなりの犠牲も必要。だからこそ、メイドという他人任せではなく、家族が、できればその家の子供が責任を持って世話をすることが大切なのだと思います。そうして自分より弱い者、助けを必要としている者を世話することで、忍耐も優しさも育まれていくのではないでしょうか。

その意味では、アクセサリーを買うように犬を買っていくのは間違いだと思いますし、世話できないから、不要(?)になったから、と言って施設に連れてくるのは無責任極まりないと思うのです。

と、いろいろ言いたいことはありますが、犬たちはそんな背負ってきた背景を感じさせないほど明るく、裏切られても裏切られても人間を信じようとする生き物なのですね。今回の里親募集中のワンコたちも皆、そんないじらしいほど純粋な子たちでした。

1頭だけその外見からも可哀想なワンコがいました。
名前はYAHOO(ヤフー)。4歳になる男の子です。
ヤフーは片耳がありません。それは元の飼い主によって切り取られてしまったからです。ヤフーの頭の天辺は毛が全く生えていません。それは元の飼い主が熱湯を浴びせかけたからです。そんな虐待の状況から何とか救い出し、必要な医療ケアを施し、半年してようやく元気になりました。まだちょっと食が細く痩せていますが、食べる量も徐々に増えてきています。

そんなヤフーですが、ドッグシェルター施設に訪問者がいると、真っ先に駆け寄って尻尾を振って出迎えます。残念なことに彼のそんな外観に大半の訪問者はぎょっとした顔を見せ、そそくさを視線をそらすのですが。

ヤフーは既に通院も不要になり、頭の天辺の皮膚はやけどの跡が残っていますが、皮膚炎などもなく極めて健康です。片耳が切り落とされた跡は生々しいけれど、聴力も正常です。そんな体験をしたにもかかわらず、ヤフーは人間が大好きでボランティアスタッフの人気者。椅子に座っているとやってきては後ろ脚で這い上がり、「ねぇ、抱っこして」と甘えてきます。抱っこすると喉の奥でくぅくぅと甘えた声を出してなつきます。

シェルターの犬たちは様々な生い立ちを過ごしており、その多くが不幸の連続。それだけにASDのスタッフやボランティアは今度こそは幸せになってほしいと願っています。ですから里親に名乗り出ても、終世飼育ができない家族であれば丁寧にお断りしています。今度、引き取ったら「メイドが辞めたから」なんて理由で戻されては犬が可哀そうだからです。

会場となったK9 Kultureの一角では、1日45ドルもする費用を払ってまでデイケアで世話をしてもらったり、プロの手でシャンプーしてもらった幸せな犬たちも見かけました。同じ犬として生まれながら、なぜこの子たちにはあのように愛されなかったんだろうと思うと胸が痛みました。

この日、里親が決まったのは4頭。これから手続きをしますから当日お持ち帰りは出来ませんが、この子たちに家族が出来るのも近々のことでしょう。世話をしていた子が貰われて行くのはちょっとさびしいけれど、いつも「幸せになれよ〜、戻ってきちゃダメだよ!」と心の中で叫んで送り出します。

最近、新しいデジカメを買いました。
早速、今回の写真を載せてみますね。

責任を持ってこうした犬たちを迎え入れて下さる方がいらっしゃいましたら、ぜひ、私までご連絡ください。決心するに至らなくてもご相談の段階でも結構です。人間たちのエゴの犠牲になってきたもの言えない小さな命を同じ人間として温かく迎え入れてあげていただけませんか。犬たちは生涯あなたを裏切ることなく、全幅の信頼を寄せて寄り添ってくれますよ。

ご連絡は、kawamura@primesearch-i.com までどうぞ。

お昼寝中
お昼寝中

ボクをおうちに連れてって
ボクの家族はどこにいるの?

ボクの家族はどこにいるの?
ボクをおうちに連れてって!

右耳のないヤフー
右耳のないヤフー

不幸な生い立ちを乗り越えたこの笑顔!
不幸な生い立ちを乗り越えてヤフーは生きる!
お昼寝中
貴方の優しさを待ってます♪

一瞬先は・・・

今月は10日夜から19日まで東京と大阪に出張していました。
初めてあのA380(シンガポール航空所有のダブルデッカーエアクラフト)に乗りましたよ。B747-400より座席に余裕があって快適でした。

それにしてもインフルエンザの影響か座席はガラガラ・・・そういえばこのA380はエアバス側の理由で納入が1年も遅れた上に、重なるように原油価格が高騰しその後の世界景気の大後退。シンガポール航空としては、「うちは格安エアラインとは一線を画して高級化を図る」と豪語していたのに何ともタイミング悪く厳しい状況に追い込まれてしまいました。同時期に頭角を現したバジェットエアラインはどんどん成長してしまい、ようやく原油が下がったと思ったら今度は新型インフルエンザで旅控えの傾向・・・まったく一瞬先は読めないものです。

さてさて五月晴れの日本から戻ってオフィスに出るなり、当社が入っているサービスオフィスのマネジャーがようやく見つけたと言わんばかりに走り寄ってきました。

なんとうちが入っているRaffles Business Suitesですが、Equity Plazaのビルオーナー側と交渉がまとまらず、7月末で26階のオフィススペースそのものを閉鎖するとのこと・・・ショック!

たしかに昨年末、「8月以降はまだビル側と家賃交渉していないから、とりあえず7月末までの契約ね」ということで納得しており、しかしこの市況ですから家賃が下がることはあっても上がることはなかろうと楽観していたのです。既に昨年末の時点で1か月もかけて家賃を30%値切ったワタクシ。「アンタのようなケチなテナントはもういらん!」と放り出されるならまだしも、このままではテナント全員がRaffles Placeで難民化するかも・・・

さて、日本ではあまり馴染みのないServiced Officeというものをちょっとご紹介しますね。早い話、日本で言うレンタルオフィスなのですが、「わんわんまるまるニャンニャンニャン♪」のCM(かなり古い?)とは異なり、一流会社の受付並の入口に始まり、大会議室、ミーティングルーム、自由にコーヒーが飲めるラウンジなどが共有部分としてあり、様々な広さの個室が用意されています。うちのオフィスはその中でも内装はシンプルな方だと思いますが、近隣のサービスオフィスの下見に行った時は高級ホテル並みの内装、ふかふか過ぎてカーペットに足を取られそうになったほど。

立地は大抵プレミアロケーションであることや、入居した瞬間からインターネットや電話が使え、オフィス家具もついており、コピー機やシュレッダーも共有スペースにあったりすることから、まさに「アタッシュケースひとつで仕事が開始できる(そんなコピーがあった)」わけです。なんとうちのオフィスにはビリヤード台もあります(1年半いてまだ使ったことない)。

来客時には受付スタッフが対応してくれますし、電話も希望すればテナントの会社名で取り次いでくれ郵便物の管理なども万全なことから、小規模な会社には大変使い勝手のよいものなのです。実際、テナントには個人弁護士事務所や設計事務所、投資ファンドや各種コンサルタントといった業種が多いようです。

値段はスペースに比べればかなり高めでしょうが、内装工事やオフィス家具にお金を使わなくて済みますし、なにより無駄がない。ということで、起業する際には迷わずServiced Officeを選びました。

私のオフィスは小さなユニットですが、それでも初めての自分の会社のオフィススペースでしたから愛着もありました。最初の半年ぐらいは毎週花を買ってきて活けていましたね(いつの間にかやらなくなった→反省)。「いつか窓があるユニットに移ろう!(窓があるのとないのとではひと月に$1000違います)」をモチベーションに頑張ってきたのに・・・

26階ですからバルコニーからの眺めは最高で、煮詰まるとよくここで海を眺めて気分転換していました。求職者の方との面談の後バルコニーにお連れするとリラックスして色々なお話をされることがありました。面談の中では見せなかったそれぞれの方の穏やかな表情が目に浮かびます。

小さなテーブルと椅子が並んだバルコニー。日差しが強くない日はここで買ってきたサンドウィッチでランチを食べていましたね。

ああ、この眺めもあと2か月なのね・・・ホントにホントに悲しいです(涙)。

ここに入居した月には友人たちが集まってくれて、お寿司とワインを取り寄せてお祝いしました。盛り上がっている友人を残して、どうしてもそのタイミングで電話面接しなければならなかったマレーシアの求職者に延々と電話をかけたり・・・短い期間だったけど、いろいろな思い出が詰まったオフィスでした。取り壊されてしまうのは本当にしのびないですね。

同じサービスオフィスの運営会社が近くにもう1軒持っているので、たぶんそこに行くことになると思いますが、マーケットも下がっていることだし、この機会にshop aroundしてみたいと思います。

どうか難民化せずに終わりますように・・・












ダンボール箱が来る前に

久々に東京の友人から電話がありました。

3年間勤めた某外資系企業をこのたび退職したとのこと。日系証券会社の営業マンからスタートした彼は、その後、私財を投げ打ってアメリカ南部のビジネススクールに私費留学。サマージョブ(夏休みのインターンシップ)中に一瞬ウォールストリートの証券会社から本社採用日本勤務というおいしすぎる条件で青田買いされかけたものの、のんびりした南部から一転して生き馬の目を射抜くウォールストリートでの生活はあまりにギャップがありすぎたようで、惜しげもなくあっさり辞退。

帰国後はこれまたあっさりとフツーの転職サイトで見つけた別の日系証券会社にフツーの待遇で職を得て約8年勤務。昔のウォールストリートアレルギーが消えかけた3年前に某外資系金融機関にヘッドハントされ、遅まきながらの外資デビューをした超マイペース人間。

昨年の出張時に久々に会った彼はブルックスブラザースのスーツにクレリックのシャツと外見はそれなりに“外資な人々(昔、そんなタイトルの本がありましたね)”していたけれど、飲むとなったら、「赤坂とか六本木とか言わないでよね〜。高いしさぁ〜(高給取りのくせにこのドケチ。転職の際にレジュメのドラフトをしてあげた恩を忘れたか?)。オレ、あのスノッブな雰囲気がダメなんだ〜、客に外人とかやたらと多いじゃん(アンタの職場には外人はおらんのか?)。やっぱり飲むなら新橋だよねぇ」と思いっきり庶民的な新橋の小料理屋に連れて行き「酒はやっぱり芋焼酎だよねぇ。あ、ねぇさん(なぜか彼は私をねぇさんと呼ぶ)梅干それともレモン?(酒飲みでない私には意味不明)ちなみにワインとかないから、この店」とくる愛すべきキャラの男性です。

外資に入ったときから、この無欲で他人を信じやすく日本の田舎の香りプンプンの純朴そのものの男があの世界で生きていけるのだろうかと陰ながら心配をしていたのですが、仕事はできる男だったようで特に問題なく順調に日々を送っていたようでした。

そんな彼が「ビジネススクール時代の友人が始めたコンサルティング会社に誘われている」とメールをよこしたのが半年前。例にもれずリーマンショックの影響か、彼の職場でも大量解雇の嵐が吹き出した頃でした。どう考えても辞めなくてもよい立場だった彼ですが、退職勧告を受けた同僚の愚痴につきあった酒の席で「オレも辞めようかと考えている」などと口走ってしまったせいか、次期の退職勧告者リストにはしっかりエントリーされていて、しかし結果的には会社都合による退職ということでちゃっかりそれなりの退職金もいただいて退職したという、運がいいのか悪いのかわからない人物です。

そんな彼、曰く。
「いやぁ、ねぇさん、オレにもダンボール箱来ちゃったよ。ほら、あの辞めていく人達が私物入れて持ち帰るためのダンボール箱。しかも、退職意思を表明した時点から、段階的に社内のイントラネット上の情報へのアクセスが制限されていくんだ。オレなんて顧客担当じゃないから辞めるとわかったら外部への挨拶も不要と思われたらしく、退職日までに許可なく顧客と接触するなとかいろんなこと書かれた書面にもサインさせられたよ。あんなもんなのかねぇ」

日系証券会社時代、転職するかどうかの相談まで上司にしていたという厚い信頼関係の中で育ってきた彼にとって、今回の退職劇はかなりシビアなものに映ったようでした。

「んなの当たり前でしょ。私が辞めた時なんて、その瞬間からメールのパスワード変えられたし、顧客との接触不可。その日のうちにダンボール箱来たわよ。翌日からは出社に及ばずというヤツでね。給料出るからまぁいいか、と腹くくったけど。懲戒免職でもないのにちょっとあれはねぇ。でも、会社の立場から見れば必要なことなのよね」

「へぇ、やっぱりそうなんだ。じゃあメールとかもチェックされるんかなぁ。飲み屋のおねえちゃんとの交信記録とか思いっきりヤバいメールもあるんだけど」

「時すでに遅し。全部チェックされてるよ。だいたいそんなメールに会社のアドレス使うアンタが悪いのよ」

「今度、行く会社との条件交渉や過去のヘッドハンターとのメールなんかも全部残ってるんだ」

「会社のメールアドレスなんて所詮は会社のプロパティ。ビジネス専用なんだからね。私用で使ってその内容を見るなというほうがおかしいんじゃない?」

「オレ的には飲み屋のおねえちゃんとのラブラブメールの方が心配だなぁ。後はどうでもいいんだけどさ。あのさ、うちのシステムのヤツと一緒に行った店でね、同じ女の子なんだよね、そいつが好きだったのは。ヤツ、システムにいるから見れるんかなぁ。それでね・・・」

「(絶句&無言)」。まあ通話料はコイツ持ちじゃ、延々と話したまえ、とパソコンを打ちながらふんふんと話を聞いてるフリ・・・

全ての外資系がそうだとは思いませんが、契約関係というドライな関係で結ばれているという大前提を忘れると、こうした事態に欧米企業は時として非情と映るようです。コンプライアンスがしっかりしている会社ほど、社員の退職に際しての情報漏れには厳しいルールを設けています。私も退職の際、ある日突然パスワードが変わっていたという経験をしています。システム部の同僚を軽く睨むと「Oh, Don’t look at me. I am only doing my job」と言われてはっとしました。

自己都合であれ会社都合であれ、退職すると表明した時点から会社と自分との間にはひとつの壁が生まれると覚悟したほうが良いでしょう。その時になってバタバタしないように、それなりの準備をしておくことも必要です。以前の職場の同僚は、ランチタイムに上司に退職届を出したら午後にはもう姿を消していました。仕事の引継ぎの重要性とその社員による情報持ち出しのリスクとを天秤にかけ、会社はどちらを優先するかというシビアな選択をします。例外なく後者の対応を取る会社も多く、日系企業のように1-2ヶ月も退職までに猶予をくれる会社は少ないといえます。その同僚の場合は明らかに後者の対応であり、デスクの整理もろくにできず大慌てで出て行きました。転職後の挨拶状を送りたい相手もいたと思いますが、全てはこれまた時すでに遅し、でした(もちろん、翌日から出社しなくてもノーティス期間相当分の給与は支払われます)。

これは果たして東京の友人が言うように「冷たい、非情な」ことなのでしょうか。
私自身はそうは思いません。会社としての無形のプロパティを守るために、シビアに捉えればそうあるべきなのです。仮にそうした対応がなされなくても、社員としては常にそこに基準を置いて行動することが大切だと思いますし、それがプロフェッショナルな態度なのではないかと思います。

転職のご相談の際に「会社のメールアドレスあてに送っていただいていいですよ。どうせ誰も見ませんから」と言う方がいますが、本来あるべきプロフェッショナルな態度としては、これはあまりお勧めできることではないと思います。その会社に在籍している間に得たIntelligence(“情報”という意味でのインテリジェンスです)は会社の無形資産。リスペクトして扱う必要があると言えるでしょう。

転職が日常的になった現代において、乱暴な表現ではありますが「いつ辞めても困らない身じまい」をしておくことは、ある意味ひとつの会社へのリスペクト、愛社精神の表れでもあると思うのです。仕事についてもマニュアル化できるものはマニュアルにしておく。名刺は整理しておく。業務以外の内容では会社のメールは使わない。関係のないメールは定期的に削除しておく。フォルダーは常に整理しておく。

一日の中で8時間以上を過ごす職場。感覚的にそこが自分の生活の場となるに従い、ついついプライベートな何かを持ち込みがちになりますが、会社のコンプライアンス部門に諭されるまでもなく自分でこうしたルールを作っておくことにより、適度な緊張感を持って仕事する新鮮さを維持できるのではないでしょうか。

先週末、また東京の知人からメールが来ました。

「ねぇさん、今度の会社は四ツ谷にあります。大学近くの土手の桜がきれいだったので写真を送ります。先日、新橋で美味い地鶏の店に行きました。焼酎の種類がハンパじゃないです。今度、また行きましょう!(だから私は酒飲みじゃないってば!)」

メールのアドレスはGmailでした。




与える喜び〜ボランティア活動記〜

ここ数年、私が関わっているボランティア活動にドッグシェルターの運営、つまりは捨て犬の保護活動があります。

発端は以前の会社で東京に転勤になった際、愛犬をシンガポールから同行させたものの東京のマンションでは犬は飼えず、泣く泣く静岡の両親に預けたことからです。そのうち帰省できない週末に、せめて他人様の犬でも触れたら・・・という思いで探して府中市にあるSALAネットワークというNPO団体で捨てられてしまったワンちゃんたちの世話をボランティアとして始めました。犬を2−3頭連れて散歩に行って帰ってはまた別の犬を連れて散歩。運動不足の解消に良いわ〜、ぐらいの気持ちで始めたのですが、そのうち、ペットブームの影で商品として取り引きされる犬たちの不幸な運命が後を絶たない事実を知り、表面的な活動だけではなくドッグシェルターの運営そのものに関心を抱くようになりました。

会社を退職して起業準備期間の1年間は資格取得のための勉強と時々シンガポールと日本を往復するぐらいしか特にすることもなかったので、一時期はこの団体宿舎に泊まり込みで活動したりもしていました。犬を連れて老人ホームを訪問したり、新宿西口の小田急百貨店前で街頭募金をしたり。それまでずっと会社員生活一辺倒でしたから、こうした活動は新鮮でもあり、また同時に自分の今までの人生では見えなかったものが色々見えてきて、一層、個人ができる社会貢献とは何か、そもそも社会貢献そのものについても自分なりに考える機会を与えられました。

シンガポールに戻ってから、今はASD(Action for Singapore Dogs)という団体で同様の活動をしています。昨年9月から年末までは、2009年度の犬たちの医療費とシェルター運営費を集めるために、土曜日ごとに島内のショッピングセンターにカレンダー(保護されて里親先で幸せに暮らしているワンコの写真多数掲)やオリジナルデザインのTシャツなどを販売しました。Scotts RoadのIsetan地下、Suntec City, Marina Square, OrchardのCentrePoint・・・ずいぶんたくさんのショッピングセンターに行きましたね。そこでブースを設けて、胸に「日本語でどうぞ!」のプレートを付けて来店される方に対応するのです。(今のところあまり日本人のお客様がいらしたことはないのですが)。販売するだけではなく、もちろんこの団体の活動内容を詳しく説明したりもします。口コミで里親が見つかることもありますからね。

ボランティア仲間は今のところ全員シンガポールの方ばかりですが、家庭の主婦あり、お医者さんあり、学生あり、システムエンジニアあり、学校の先生あり、“Between the Job person(つまり求職中の人)”あり、つい先日までシンガポール航空で飛んでいた元フライトアテンダントあり(彼女はDuty Free Salesで磨いた販売スキル→ついでにもう一品お買い上げ〜、を存分に発揮してくれました)・・・今は店を息子に任せて現役引退したホッケンミー屋のご主人もいましたね(その店に伺うといつも大盛サービスにしてくれます・・・太るけど)。

こうした販売ブースを出さない土曜日は、この団体の運営するドッグシェルターに行きます。Lim Chu Kangというシンガポールの地の果て・・・Woodlandsをず〜っと西に行ったシンガポールの島のはずれ、と言えばわかるでしょうか。とにかく森みたいなところで何もないところです。そこへPIE、BKEと高速道路を突っ走って行くのです(通勤はたかだか片道15キロ弱なのに、私の車が毎月の走行距離が1500キロを軽く超えるのはなぜか?これが理由です。別に道に迷ってムダ走りしているわけではありません!)。

ここのドッグシェルターには70頭もの犬が保護されており、犬舎の清掃や散歩、躾トレーニングなど、やることがいくらでもあるのです。汗だくになりますし、蚊に刺されやすい私は全身に蚊よけスプレーを振りかけての肉体労働になります。それでも世話した犬たちの嬉しそうな表情、虐待されて人を信じなくなった犬が心を開いてなついてきた時の感動は言い表せないものがありますね。

飼えないからと持ち込まれたり、野良犬になってしまった犬を保護し、必要な医療を与え、躾をし、里親を探して第二の人生に送りだす。この仕事をすると、生き物を終世世話する覚悟もなくブランド物のバッグを買う感覚で犬を買う人の多さとその無責任さに驚きます。犬はどんなに可愛くても、血統書があるお高い犬であろうとも、ゴハンを食べ、オシッコをし、ウンチもするのです(犬のウンチは相当クサいです)。散歩も最低一日一度は必要です。それが毎日毎日毎日毎日・・・あるのです。人間並みに病気にもなるし、そうなると医療費もばかになりません。少なくとも私の愛犬=オスのジャックラッセル雑種のクリニック代は私がGPに行くよりずっと高い(涙)。

帰国するにあたり、引っ越し先で犬が飼えないからと言って、飛行機に乗る直前にチャンギの森に犬を捨てた日本人家族もいました。その犬は哀しいことに保護されてからも日本語にしか反応しないのです。

私がこうした活動を細々と続けているのは、動物の純粋さに単純に魅かれることもひとつですが、こうした活動を通じて命の大切さをわかってほしいから。私が日本を出て13年が経ちますが、この間、日本は人間がどんどん壊れていってしまったような印象を得るのです。紛争地帯でもないのに、これだけ簡単に人が殺される国もないのではないかと思います。それも家庭内殺人やホームレスなどの弱者を一方的に痛めつける残虐行為。調べてみるとそういう人たちの多くが、子供時代に動物虐待をやっていることが多いのです。自分より弱い者を保護するのではなく虐める行動を取ってしまう。そして虐めるとなるととことんやってしまって命さえも奪ってしまう。社会の成長段階を考えると、いずれシンガポールもそうなる可能性はゼロではないと思います。

ドッグシェルターの使命は単に動物を保護することだけではなく、そもそも捨てられる動物が出ないよう啓蒙活動を行うことが根本的な使命としてあります。こうした活動はアメリカや欧州の一部(とくに英国やドイツ)などではさかんですが、アジアではまだまだのようです。しかしその社会的意義は今後は広く認められていくのではないかと思います。

犬を飼いたいと思っている貴方。
犬は大型犬で8年ほど、小型犬なら15年近くも生きる生き物です。
本当に終世その世話ができますか?
もう一度問いかけてから決めてください。
そして、飼うことを決めたらまずはドッグシェルターで探してみてください。
商品として売られている犬たちも可愛いけれど、シェルターにも可愛い犬はたくさんいます。
一度は人間に裏切られた犬たちに、貴方自身が人間として、もう一度その犬に生きるチャンスを与えてあげてください。犬は終世その恩を忘れず貴方に「与えることの喜びと充実感」をプレゼントしてくれますよ!

ASDの活動を知りたい方、犬を飼いたいが迷っている方がいらっしゃいましたら、お気軽に私までご連絡くださいね!ボランティア活動に興味のある方も大歓迎です。できる日だけでも構いません。まずは与える喜びに第一歩を踏み出してみてくださいね!




AsiaX読者の皆様、はじめまして。

AsiaX読者の皆様、はじめまして。
川村千秋です。

AsiaXさんの紙面ではすました顔して載っていますが、このブログを読んでいただくと結構川村は天然(ぼけ)炸裂したキャラであることがおわかりいただけると思います。(´∀`*)

元々書くことが好きで、加えてシンガポールで働く方々、働いてみようと思う方々にとってちょっとした情報源にでもなればと思いつつ書き綴ってきたブログがこんなメジャーな場所でご紹介されようとは・・・。w(゚o゚)w

内藤社長からお話をいただいた時には、「え〜っ!ちょっと待っててくださいよ。半オフレコ話(?)もあるんですから〜」がまず第一声。「一部訂正しますからその後掲載してくださいね」と言いつつ面倒くさくなって(失礼)あれよあれよと言う間にそのまま掲載の運びとなりました。

これからも世間様にご迷惑をかけない程度に(?)本音を好き勝手に綴ってまいりますので、どうぞ皆様楽しみにしていてくださいね。

コメント随時受け付けていますのでどうぞお気軽にお送りください。

では、皆様、良い一日を!



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